もうひとりの自分へ・・・



あなたは教授になれるだろう。

そして無知な生徒をことごとく破壊し続けるだろう。

「それが自分に課せられた試練である」と思いながら這い上がろうとする生徒さえもあなたは、
あなたの似非知識をもってして徹底的に突き落とすのである。

そしてあなたはその罪の名において地獄へ落ちる。

それはあなたのみが知る地獄。

いや、既にあなたはその地獄の中で、もがき苦しんでいるのかも知れない。

その事にすら気付かずに、心の奥底で苦悩し続けているのだろうか。

でもそんなあなたにも、その愚かさに気付く瞬間が来る。

それは、
あなたという存在が消えてなくなる瞬間であり、
それによってあなたが自分を見つける瞬間。

それは、
あなたが死ぬ瞬間であり、
それによってあなたが輝く瞬間。