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戦場でワルツを [movie]

レンタルDVDを借りてきた。
『イングロリアス・バスターズ』と『戦場でワルツを』の2本。
先に『戦場でワルツを』を観てしまったのだが、
『イングロリアス・バスターズ』から先に観るべきだった。
(まだ『イングロリアス・バスターズ』は観ていない)
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戦場でワルツを』はイスラエルのアニメーション映画で、
アリ・フォルマンが監督と脚本を手がけている。
イスラエル国防軍の歩兵だったアリ・フォルマン自身による、
1982年レバノン戦争の記憶を紐解いたドキュメンタリー作品。

リンクレイター監督作品『Waking Life』のようなロトスコープを思わせるが、
(ロトスコープとは、実写映像をトレースしたアニメーション)
本作はFlashアニメーションや3Dグラフィックスなどで完成された作品であるとのこと。

夢と現実が交錯するような超現実的映像と、効果的に挿入される音楽が印象的だ。

数々の映画賞を受賞し、総じて評価の高い作品ではあるが、
パレスチナ人暗殺やアパルトヘイト・ウォールなど、
イスラエル政府に対する国際的な非難が高まる昨今において、
戦争描写があまりにも軽々しく、美的ですらあり、「プロパガンダ」との批判もある。

私自身、観ていて複雑な心境になった。
まるで、穏やかな日曜の午後に、オープンカフェでお茶しながら戦争見物してるかの様な、
ある種のノスタルジーと心地良さを味わい、そんな自分とそうさせる本作に嫌悪感すら覚えた。

だが、ラストまで観終えた今、
イスラエル国防軍の元歩兵による作品という事実の重みを感じ、彼の努力を讃えたい。

さてと、『イングロリアス・バスターズ』を観るか...
それとも今回は見送り、日をあけてから改めて観ようか....



戦場でワルツを 完全版 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD



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Waking Life [movie]

絶望的な先週が過ぎ去り、混沌とした今週が始まりました。
皆様如何お過ごしでしょうか?
私は救いようのない空虚な日々を貪り尽くして、清々しささえ覚えはじめたところです。
糞のような人生...。FUCK!!! ...というわけです。


これは夢なのか、それとも現実なのか...。
いや、悪夢のような現実です。

そして私はいまだに現実を生きていることに感謝する...。




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...まぁそれはさておき、...というか、
アニメ映画作品をひとつ紹介しましょう。


リチャード・リンクレイター監督作品 『Waking Life』(2002年劇場公開)


米国映画評論家協会賞「最優秀実験的映画賞」受賞
NY映画評論家協会賞「最優秀アニメーション映画賞」受賞
ベネチア国際映画祭「未来の映画賞」受賞


DVDパッケージにはこんなことが書かれてあります。
「実写フィルムをデジタルペインティングした人類初体験の映像世界」
「全米65誌で年間トップ10ムービーに選出された衝撃作」


リンクレイター監督といえば『Before Sunrise』『Before Sunset』がありますが、
この映画にはイーサン・ホークとジュリー・デルピーがそのまま、
「ジェシー」と「セリーヌ」役で登場します(アニメですが...)。
もう一つの『Before Sunset』を想わせる、夢のような演出です。


映画監督のスティーブン・ソダーバークも本人役で登場します。


特にストーリー的なものはありません。
一人の青年が夢の中で様々な人に出会い、
「夢」「自由」「死」などの概念について説かれていくのです。




ウェイキング・ライフ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD



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  • メディア: DVD



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革命 [movie]

今日はDVDを3本、立て続けに観た。
『チェ28歳の革命』『チェ39歳別れの手紙』『宮廷画家ゴヤは見た』

最初の2本はスティーブン・ソダーバーグ監督作品。
(ソダーバーグは『セックスと嘘とビデオテープ』の頃から好きだった)

...何というか、今はこの2本の映画について、感想を書くエネルギーがない(笑)

たしか12年くらい前だろうか。街でミリタリールックが流行っていた頃、
迷彩パンツに、チェ・ゲバラのプリントTシャツが流行ったのを覚えている。
(自分も含めて、ゲバラの生き様を知って着ていた人は殆どいなかったろうと思う)
そんな自分のような人達がこの映画を観て、ゲバラの生き様に興味を持ち、
自伝などを読むきっかけになれば良いと思う。
そして、中南米の情勢についても、少しでも知ることが出来ればと思う。
(簡単ですが...f^^;)
でも、疲れているときには観ない方が良いでしょう(笑)
淡々と展開されるので(それがこの映画のリアルな空気感を演出している部分なのだが...)、
途中で何度か寝てしまった(笑)

チェ ダブルパック (「28歳の革命」&「39歳別れの手紙」) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)
  • メディア: DVD




『宮廷画家ゴヤは見た』
http://www.goya-mita.com/
『アマデウス』の名匠ミロス・フォアマン監督の史劇スペクタクル。

以前『アマデウス』の原作者ピーター・シェーファーは言っていた。
「ミロス・フォアマンは”やり過ぎる”。しかし、それが彼の良いところだ」

今回もまさに”やり過ぎ”ていて、見事なスペクタクルといえるだろう。

モーツァルト(アマデウス)が亡くなったのは1791年だが、
今回の『宮廷画家ゴヤは見た』は、その1年後の1792年から物語が始まる。

個人的に、ゴヤの絵の中では『砂に埋もれる犬』という作品が好きなのだが、
この映画のエンドロールで映し出されるゴヤの作品郡には魂を揺さぶられる想いがした。

是非、観てみて下さい。


宮廷画家ゴヤは見た [DVD]

宮廷画家ゴヤは見た [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD



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敬愛なるベートーベン [movie]

<キャスト>
エド・ハリス(ベートーベン)
ダイアン・クルーガー(アンナ・ホルツ)

「敬愛なるベートーベン」の正式タイトルは"COPYING BEETHOVEN"であり、
その名の通り、写譜師(アンナ・ホルツという名の作曲家を志す修道女)と
晩年のベートーベンとの間の、師弟愛を通して、
人間ベートーベンの人物像と偉業を解き明かそうとする物語である。

詳しいストーリーや解説については是非オフィシャル・サイトをご覧下さい。
オフィシャル・サイト↓
http://www.daiku-movie.com/bv.html

写譜とは、作曲家の書いた譜面を清書する事。
当時の作曲家にとって、写譜屋は欠かせない存在である。
(修正のほとんど無い綺麗な楽譜を書くモーツァルトも、
彼の手紙の中で度々写譜屋の話題が出てくる)

物語の写譜師「アンナ・ホルツ」は架空の女性であり、
美女と野獣というモチーフが娯楽性を高め、観衆の興味をそそる仕上がりとなっている。
内容的には過去の様々な映画を彷彿させられる部分があり、
特に目新しい展開は無く、逆に懐かしさすら覚える。
例えば師弟愛的なストーリーでいえば、
画家フェルメールを描いた『真珠の耳飾りの少女』を思い出した。
ベートーベンが病床のベットの上で、頭の中から曲を取り出し、
譜面に音符を書かせるシーンは、追い払おうとしても否応無しに
『アマデウス』と重なった。

だが特筆すべきなのは、エド・ハリスの完成度の高い役作りであり、
その名の通り、COPYING BEETHOVENである。
ダイアン・クルーガーの演技も官能的で、二人の演技は一見の価値がある。

正月ということもあり、映画館は大変混み合っていたのだが、
この映画の大きな見せ場である『第9』の初演シーンで、
感極まった隣りの客が一緒になって指揮を始め、ものすご〜く目障りだった。
静かなシーンで大きな咳払いをしたり、
シリアスなシーンで雑談しながら笑い声をあげたり...
(だから狭くて混雑した映画館はキライなんです)
いや、最近少々神経質になり過ぎている自分にも原因があるのだろう...

そんな事を考えているうちに、この映画は終わっていた。


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海外ドラマ『LOST』が放送休止 [movie]

映画の話題ではないのだが、
アメリカの人気ドラマ『ロスト』はハワイでロケを行っている。
出演者達にとっては実に羨ましい話なのだが、
先日もナイジェリアの宣教師"エコー"役のアドウェール・アキノエ・アグバエが
車を運転していたころ警官に止められ、免許の提示を求められたのだが
従わなかったことで逮捕された。
(彼は無免許だった。その後500ドルを支払い保釈された)
その他スピード違反、飲酒運転、車両保険無所持を含めると、
過去2年の間に主要なキャストの8人がハワイで捕まったことになる。
無傷なのは"ジャック"と"ケイト"と"ロック"くらい。あ、あと"ハーリー"も。


そんな事情が関係あるのかどうかは分からないが、
10月から始まった「シーズン3」が第6話で休止となり、
再開は2007年2月7日(水)からとなった。


そんな『ロスト』で"ケイト"役を演じている
エヴァンジェリン・リリーは今大変人気があるわけだが、
意外にも私生活では"ジャック"でも"ソーヤー"でもなく、
"チャーリー"を恋のお相手として選んだようだ。
(2006年にドミニク・モナハンと婚約)

「LOST」についての詳細↓(ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/LOST

LOST シーズン1 DVD Complete Box

LOST シーズン1 DVD Complete Box

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2006/08/02
  • メディア: DVD


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Primer [movie]

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この映画を観て理解出来なかったアナタ!!
「もしかして、頭わるいのかな〜」と自分を卑下する必要はありません!
そんな私も1回目はチンプンカンプンでピヨピヨでしたから(笑)


タイムトラベルものの映画であるが殆ど娯楽性が無く、難解でマニアックな内容。
だが不思議とそのリアリティの中に引き込まれ、刺激される。

エンジニアの青年(アーロン)とその友人(エイブ)は重力軽減装置の研究をする中で、
偶然にも時間の概念を変えるワームホールを発見する。
(詳しいストーリーについてはオフィシャルサイトをご覧下さい)

この作品はシェーン・カルース(アーロン役)が
制作・監督・脚本・撮影・編集・音楽・主演と、全てのパートを1人で受け持って完成された
インディペンデント(自主制作)映画であり、彼のデビュー作でもある。
そしてこの映画は2004年のサンダンス映画祭で絶賛され、
審査員大賞(グランプリ)とアルフレッド・P・スローン賞を受賞している。

けれど娯楽性のない映画なので、テキトーにSFチックなサスペンスを期待して観ると
何の感動も無い、つまらない映画に見えてしまうだろう。

物語の内容を理解する為にはワンシーンごとの細かいセリフや出来事の全てを
記憶しておき、パズルのように頭の中で繋げ合わせ、組み立てる必要がある。
したがって一度観ただけで全ての内容を把握出来た人は、相当IQが高いと云えるだろう。
少なくとも5回は観ないと理解出来ないと云われている。

言い換えれば、それだけこの映画はあらゆる矛盾に正面から立ち向かい、
緻密に計算されてある、非常に完成度の高い"なぞなぞ作品"なのである。

そして何度も観て全てを理解できた時、はじめて鑑賞者は想像力を働かせ、
主人公を自分自身に置換し、脳内でこの映画を作り上げる事が出来るのである。
それこそがこの映画の最も素晴らしい魅力であると云えよう。

.....であるからに、レンタルではなく買って観た方が良い。

プライマー

プライマー

  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2006/03/24
  • メディア: DVD





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Before Sunset [movie]

前作の『ビフォア・サンライズ』はレンタルDVDで見てこのブログでも紹介している。

当たり前だが、

ビフォア・サンライズ』は1995年の公開時に映画館で見て、
ビフォア・サンセット』はその9年後の2004年公開時に映画館で見る
というのが最も味わい深い見方である。

といっても今更どうしようもない。

そこで思ったのだが、もしも両方レンタルしてきて、
立て続けに2作品とも見なければならない場合は逆に、

後編であるビフォア・サンセット』から先に見て、
ちょっと老けた二人に慣れ親しんでおいてから、
過去の回想的に前作『ビフォア・サンライズ』を見て
若々しい二人を堪能し、
そのままもう一度『ビフォア・サンセット』を見る

というのが良いのではなかろうか。
少なくともそうすることによって『ビフォア・サンセット』を見始めた瞬間の、少々劣化した二人に対するガッカリ感が回避できるような気がする。

私の場合は、前作の印象が消えるまで4ヶ月間『ビフォア・サンセット』は見ないで放置プレーしていた。
そうこうしているうちに個人的にも恋愛映画を見て喜べるような精神状態ではなくなってしまい、このDVDは更に放置される事となったワケだが、ようやくそういった精神状態からも解放されて『ビフォア・サンセット』を見ることができた、ってワケである。(そんな私の話はどうでもいいですか、あーそうですか)

作品としては前作にも劣らない等身大のリアルな二人の物語に、国境や言語を越えて共感できるものがある。

【以下ネタバレ注意!】

そして、運命的な出会いを果たした忘れられない過去と、二人の深い愛に包まれた暖かい未来と、それらをさえぎる、9年間という長い年月がつくり上げた空虚な現実の中で、その愛を目前にしながら失わなければならないという切なさがある。
そんな二人の人生における最も重要な瞬間が、何気ない会話と飾らない笑顔で淡々と進んでゆくのである。

この映画を見た人に是非聞いてみたいのだが、ジェシーは子供を捨てて離婚してでもセリーヌと結ばれるべきなのか、それとも思い出は美しいままに、空虚な現実に戻り、二人は離ればなれになるべきなのか。

ビフォア・サンセット

ビフォア・サンセット

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2005/11/18
  • メディア: DVD


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今日観たDVD [movie]

◆◇ サラ、いつわりの祈り ◇◆


The Heart is Deceitful Above All Things

思わず口から胃液が出そうな映画だけど
「好き」か「キライ」かと聞かれると、けっこう好き^^;


サラ、いつわりの祈り

サラ、いつわりの祈り

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2006/01/27
  • メディア: DVD


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好きな映画 [movie]

最近、レンタルDVDを見まくった。
中でも個人的に良かったと思えるものは・・・

1. 『砂と霧の家 』(2003年)

 久々にいい映画だった。涙が出た。人間のちょっとした怠慢さと欲が、
 一つの美しい家族を消滅させてしまう、という内容の悲しい映画。
http://www.dreamworks.com/houseofsandandfog/index_nofl.html

砂と霧の家 特別版

砂と霧の家 特別版

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2005/03/04
  • メディア: DVD






2. 『Before Sunrise』(1995年)

 列車でウィーンへ向かうアメリカ人の青年が、車中でフランス人の女学生に出会う。
 そして二人はウィーンで一夜を過ごすこととなった。
 夜明けを迎えるまでの間の二人の愛を描いた作品。1995年ベルリン映画祭銀熊賞受賞。
 一つ一つの台詞がいい。何度も観たくなるような映画。
 2004年に続編となる『Before Sunset』が公開されているがまだ見ていない。
http://wip.warnerbros.com/beforesunset/

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2005/11/18
  • メディア: DVD

  
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++  
その他、好きな映画
『Betty Blue』 『アメリカン・ビューティー』 『アマデウス』 『イージー・ライダー』
『チューブ・テイルズ』 ・・・・


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