disappearing moment #37 [poem]
ゴヤの『自慰する男を嘲る二人の女』という絵には、
頭の弱そうな男が陶酔しているのを見て笑っている女が描かれてある。
一言でいえば「馬鹿な男の自慰行為」というグロテスクさがある。
だがそれだけではない。
その様を見て笑う女の表情も同様にグロテスクであるという構図だ。
そして、
その絵を見て思わず笑う私の顔もまた、同じようにグロテスクなのだろう。
ちょうど絵の中の男がこちらを見て薄ら笑いを浮かべるように。
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