disappearing moment #36 [poem]
さんざん言われてきた事だが、絵画において技術は必ずしも重要ではない。
「視る能力」「決定する能力」の方がはるかに重要なのだ。
ロスコやポロックなどの抽象絵画を観て「こんな絵、自分にも描けそうだ」
などと言う、芸術に無知というよりも無能な人間は少なからずいる。
そのような人間が画家に憧れて抽象画を描く行為は、
チンパンジーが筆を持って絵の具を叩き付ける行為と大差はない。
むしろチンパンジーが描いた絵の方が学術的には興味深い。
プロセスを感じられないドローイングに意味が無いように、
優れた技術を駆使して描かれた絵でも、「視る能力」と「決定する能力」を欠いていれば、
同じように価値はない。
ゴヤの『自慰する男を嘲る二人の女』のように、自慰行為は嘲られる。
盲目の暗号 [poem]
偶然俺は、お前の発する暗号に気付いた。
俺とお前は、互いの暗号でしか繋がり合えない。
お前が不特定多数へ発信した暗号は俺の中で俺にだけ届く。
誤読していることすら忘れる。
届かない糸は暗号化された想いでしか伝わらない。
"その真実だけが成長する"
...これ以上の盲目があるだろうか。
俺はお前を知っているが、
恐らくお前は、俺がいることすら知らない。
俺とお前は、互いの暗号でしか繋がり合えない。
お前が不特定多数へ発信した暗号は俺の中で俺にだけ届く。
誤読していることすら忘れる。
届かない糸は暗号化された想いでしか伝わらない。
"その真実だけが成長する"
...これ以上の盲目があるだろうか。
俺はお前を知っているが、
恐らくお前は、俺がいることすら知らない。
disappearing moment #35 [poem]
そのうち飛んで行くよ。必ず。
葡萄をいっぱい抱えて。
そのお返しといったらなんだけど、
いっぱい話を聞かせてほしい。
disappearing moment #34 [poem]
光と影があるように、
裏も表もある。
disappearing moment #33 [poem]
無償の愛
むしょうのあい
disappearing moment #32 [poem]
君はいくら探してもカギを見つけられないでいる。
何度も何度も鞄の中をのぞいている。鞄の中だけを...。
「こんなところで、みっともない」
君は何度も何度も自分を罵倒している。
そんな君を見て、僕は色々考えてから君に手を差し伸べた。
君は小声で呟いた。
「そんな優しさは求めてない」
disappearing moment #31 [poem]
1歩前進する為に99歩後退した。
99歩後退して100歩進むのだ。
そうすることによって1歩前進出来るからだ。
その1歩は決して揺るがない。
高みに登る1歩というよりも、それは揺るがない1歩である。
disappearing moment #30 [poem]
きっちりとノルマをこなすことで感動を与えることも可能だ。
だが、より深く大きな感動を与える為には、
創り手(表現者)自らの感動が重要なのだ。
その為には奇跡や偶然の手助けが必要だったり、
不意の変身が必要だったりする。
人間マイケル・ジャクソンは偉大だ。
disappearing moment #29 [poem]
息苦しい毎日に、天使が舞い降りた。
天使は僕のもとにやってきて、こう言った。
「あの人は何処?」
disappearing moment #28 [poem]
未来は
俺たちを羨むだろうか