disappearing moment #45 [poem]
昨日と今日は違う。
今日と明日も違うだろう。
そのことを喜ぶべきだろう。
disappearing moment #44 [poem]
太陽は君のために輝いている。
disappearing moment #43 [poem]
君は自分を弱い人間だと思っているようだけど、
僕は君の強さを知っている。
君はとても建設的で、心根の優しい人だと思う。
君の顔から、優しさが溢れてる。
disappearing moment #42 [poem]
あなたがたは、その実によって彼らを見わけるであろう。
茨からぶどうを、あざみからいちじくを集める者があろうか。
そのように、すべて良い木はよい実を結び、悪い木は悪い実を結ぶ。
(マタイによる福音書 第7章 16節〜17節)
disappearing moment #41 [poem]
君は面白い人だね。
君を見ていると、なんか笑えて、
幸せな気持ちになる。
disappearing moment #40 [poem]
目を閉じてみた。
まだ出会っていない君と、まだ生まれていない君が居た。
フカフカの絨毯に、陽が当たっていた。
disappearing moment #39 [poem]
頭のてっぺんから爪先まで、空気に溶ける。
考えるまでもなく、体は自由自在に外へと向かう。
見るものすべてが新鮮に感じる。
争いとは対極の、同一の自己。
闇に浮かぶ、ネオン管の灯りのような優しさ。
生命力 [poem]
生と死を、神と悪魔に喩えるならば、
神はいつも無秩序で混沌とした中に奇跡を起こす。
悪魔はいつも静寂の中で、強烈な美でもって我々を誘う。
宇宙のような無限は自己の中にも存在する。
自己はあらゆるものを超越し得る。
人種を超え、言語を超え、種別を超え、皮膚を超え、時空を超える。
それは死ではなく生である。
生は良心をも可能にする。
目に見えない圧倒的な力で我々は存在している。
それなのに人は自殺までする弱い生き物なのだ。
神はいつも無秩序で混沌とした中に奇跡を起こす。
悪魔はいつも静寂の中で、強烈な美でもって我々を誘う。
宇宙のような無限は自己の中にも存在する。
自己はあらゆるものを超越し得る。
人種を超え、言語を超え、種別を超え、皮膚を超え、時空を超える。
それは死ではなく生である。
生は良心をも可能にする。
目に見えない圧倒的な力で我々は存在している。
それなのに人は自殺までする弱い生き物なのだ。
disappearing moment #38 [poem]
調和を知りたければ、
噛み砕いたチーズで口の中を満たし、赤ワインを流し込めば良い。
異なるものどうしでなければ味わえない。
disappearing moment #37 [poem]
ゴヤの『自慰する男を嘲る二人の女』という絵には、
頭の弱そうな男が陶酔しているのを見て笑っている女が描かれてある。
一言でいえば「馬鹿な男の自慰行為」というグロテスクさがある。
だがそれだけではない。
その様を見て笑う女の表情も同様にグロテスクであるという構図だ。
そして、
その絵を見て思わず笑う私の顔もまた、同じようにグロテスクなのだろう。
ちょうど絵の中の男がこちらを見て薄ら笑いを浮かべるように。