Primer [movie]
この映画を観て理解出来なかったアナタ!!
「もしかして、頭わるいのかな〜」と自分を卑下する必要はありません!
そんな私も1回目はチンプンカンプンでピヨピヨでしたから(笑)
タイムトラベルものの映画であるが殆ど娯楽性が無く、難解でマニアックな内容。
だが不思議とそのリアリティの中に引き込まれ、刺激される。
エンジニアの青年(アーロン)とその友人(エイブ)は重力軽減装置の研究をする中で、
偶然にも時間の概念を変えるワームホールを発見する。
(詳しいストーリーについてはオフィシャルサイトをご覧下さい)
この作品はシェーン・カルース(アーロン役)が
制作・監督・脚本・撮影・編集・音楽・主演と、全てのパートを1人で受け持って完成された
インディペンデント(自主制作)映画であり、彼のデビュー作でもある。
そしてこの映画は2004年のサンダンス映画祭で絶賛され、
審査員大賞(グランプリ)とアルフレッド・P・スローン賞を受賞している。
けれど娯楽性のない映画なので、テキトーにSFチックなサスペンスを期待して観ると
何の感動も無い、つまらない映画に見えてしまうだろう。
物語の内容を理解する為にはワンシーンごとの細かいセリフや出来事の全てを
記憶しておき、パズルのように頭の中で繋げ合わせ、組み立てる必要がある。
したがって一度観ただけで全ての内容を把握出来た人は、相当IQが高いと云えるだろう。
少なくとも5回は観ないと理解出来ないと云われている。
言い換えれば、それだけこの映画はあらゆる矛盾に正面から立ち向かい、
緻密に計算されてある、非常に完成度の高い"なぞなぞ作品"なのである。
そして何度も観て全てを理解できた時、はじめて鑑賞者は想像力を働かせ、
主人公を自分自身に置換し、脳内でこの映画を作り上げる事が出来るのである。
それこそがこの映画の最も素晴らしい魅力であると云えよう。
.....であるからに、レンタルではなく買って観た方が良い。