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2010-04-12 [diary]

イデオロギー研究の文脈では、言説分析を専門とするカナダの歴史家のマルク・アンジュノ(en:Marc Angenot)が、20世紀の政治イデオロギーやアイデンティティ・ポリティクス、ナショナリズムを論じる際に、ルサンチマン概念を取り上げている。アンジュノもまたルサンチマンとは、不満の蓄積を特徴とする態度であると考えている。ルサンチマンに基づく主意主義の増殖は今日ではとりわけポストモダニズムや独善的主張の横行、組織防衛的な考え方の拡大にみられ、様々な形態の差別や社会的対立を煽っている。アンジュノによれば、過去について反省したり将来について希望を抱き続けることは、たとえわれわれの目から見て安定性や魅力が(ヴァルター・ベンヤミンがアウラの消失と呼ぶような仕方で)消え失せている仕方であるように見えても、ルサンチマンがもつ反動的な影響から身を守るための最善の方法である。(ウィキペディアより)
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生命力 [poem]

生と死を、神と悪魔に喩えるならば、
神はいつも無秩序で混沌とした中に奇跡を起こす。
悪魔はいつも静寂の中で、強烈な美でもって我々を誘う。

宇宙のような無限は自己の中にも存在する。
自己はあらゆるものを超越し得る。
人種を超え、言語を超え、種別を超え、皮膚を超え、時空を超える。
それは死ではなく生である。
生は良心をも可能にする。
目に見えない圧倒的な力で我々は存在している。

それなのに人は自殺までする弱い生き物なのだ。
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PRESENCE #3 [reflections]

アートの世界でも<幻視>というキーワードはよく出てくるが、
実際の幻視とは何の関係もなさそうな作品が多いのも事実だ。
幻視を経験したこともないような者が闇雲に絵を描いて、
『○○幻視』というタイトルを付けたところで、嘘は暴かれる。
幻視者から見れば、それは一目瞭然であり、まったく観る価値もない。

幻視の映像には、幻視者にしか共感できない共通性があるのではないかと私は思う。
(見ることに敏感な人であれば共感できる可能性はある)
私のいう幻視は「何となくその様に見える」という残像のような影ではなく、
色も形も構図も奥行きも、すべてハッキリと見える流動的な幻覚映像のことである。

何も幻視者が特別優れていると言っているわけではない。
実際、幻視は人間が生きていく上で必要のないものとして、
脳の記憶にすら残らないのである。

私が幻視にこだわって作品を制作し続けるのは、
<幻視力>の持つ可能性を信じているからである。

幻視よりも<幻視力>が重要なのだ。
つまり、脳がある状態を維持し、超越した審美眼で無意識的に視ることができる能力。

私は無意識の重要性を信じる。

無意識に身を任せ、無からの反動の波に乗り、超越した自己に接近する。
(自らの中の差異と向き合う)
秩序を通過し、生命力から生まれる正しい変容の振る舞いを待つ。

それら一連の動きを、朧げな記憶を頼りに具現化し、超越的自己による更なる変容を待つ。
そして、とてつもない”美”の存在を発見し、希望と絶望を同時に味わう。
私は、灰になった燃えカスを握りしめ、消える。

最終的に、私が描くのではない。

”それ”が描く。



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2010-04-02 [diary]



0004.jpg



キャンバス/アクリル  38.0cm×45.5cm(未完)



上の絵は、つい先程、30分くらいで描き上げたものです。
4年前にこのような映像を幻視したのですが、
その時とっさにスケッチしたものをもとに再現しました。
もともと明解な映像なので、構図も含めて再現率は高いと思います。
(かといっても証明のしようがありません)

なぜ今になって描いたのかというと、
(ストラヴィンスキー風に言及すれば)”後継者たちの共通性”を断片的に表象していて、
この絵の導入には相応しいと判断したからです。
(ちょっと大げさで、しかも非常に伝わり辛いですね。いいんです。わからなくて...)
共通性という部分でいえばヴェルナー・パントンのテキスタイル・デザインにもそれは見られます。

私の場合は、オートマティスムを利用し、根底にはアンフォルメル的概念があり、
源流はシュルレアリスムですが、それはほとんど技法についての話です。


ここから私の、他者のような自己との戦いが始まります。
私は全力で勝利を目指しますが、同時に負けることも期待しています。
私が生きている限り、それが止むことなく続いてゆくべきだからです。


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